はじめに
今回は平成26年秋期問78の回答、解説です。平成26年秋期問78は先入先出法についての問題です。本問を通して先入先出法について学んでいきましょう。
問題を解くためのキーワード
- 先入先出法
問題のカテゴリ
今回の問題カテゴリは以下の通りです。
分野 | 大分類 | 中分類 |
ストラテジ系 | 企業と法務 | 企業活動 |
問題
部品の受払記録が表のように示される場合,先入先出法を採用したときの4月10日の払出単価は何円か。
- ア:100
- イ:110
- ウ:115
- エ:118
正解を表示する
正解:イ
解説
先入先出法とは
商売では仕入先から商品を仕入れ、それを自分の店で売る訳ですが、商品を仕入れ、店頭に並べる際には在庫管理が必須です。また、毎回仕入単価が異なる商品を仕入れる場合は、一定の原価率を保とうとした時に、商品の払出単価を計算するのが大変です。大体の店では払出単価を決める方法を決めておき、それに従い、商品を売るということになります。先入先出法は仕入数、払出数、単価等の在庫管理の手法のひとつです。他の方法も紹介しながら先入先出法について説明します。
- 先入先出法:先に仕入れた商品から、順に出庫していったとみなす計算方法
- 後入先出法:後に仕入れた商品から、順に出庫していったとみなす計算方法
- 移動平均法:商品を仕入れる度に残りの在庫数と数を合算し、平均単価を計算し、それを仕入原価とみなす計算方法
本問では先出先入法にて計算するので、3000個の払出をする際は、4月1日の前月繰越分2000個と4月5日の購入分1000個にて払出をします。払出単価の計算は次のようになります。
{(2,000×100)+(1,000×130)}÷3,000
=(200,000+130,000)÷3,000
=110
よって答えはイとなります。
おわりに
今回は平成26年秋期問78の回答、解説をしました。