はじめに
私は基本情報技術者試験の勉強を始めて、3ヶ月で一発合格しました。
3ヶ月で合格した勉強方を本記事で記載していきます。
また、基本情報技術者資格を取得する目的は以下のどちらに当てはまるか明確にして下さい。
目的によって勉強方法は異なります。
- 今後に活かすための知識習得
- とりあえず資格を取れればそれでいい
基本情報技術者試験とは
概要
「基本情報技術者」は国家資格です。これから、IT系の仕事に携わりたいと考えている方、
ITリテラシーを向上させたい方は是非とも取っておくべき資格です。IT企業に就職された方も、まずは「基本情報技術者を取れ!」と会社から言われることもよく耳にします。
試験事務をしているIPA 独立行政法人 情報処理推進機構のホームページでは、情報処理技術者試験の概要を以下のように説明しています。
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:試験の概要
基本情報技術者試験は年に2回、春期と秋期に受験することができます。
受験申し込みはこちらから。
試験時間・出題形式
試験は午前の部と午後の部で分かれます。
基本情報技術者試験では、午前の部、午後の部共に多肢選択式(マーク式)です。
午前の部は4択のため、わからない問題でも25%で正答することができます。
ただし、午前の部で正答率が合格ラインまで達していないと、
午後の部については採点すらしてもらえません。
午前の部も午後の部ともにしっかりと対策しましょう。
午前の部 | 午後の部 | |
試験時間 | 9:30~12:00 (150分) | 13:00~15:30 (150分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) | 多肢選択式 |
出題数 | 80問 | 11問 |
解答数 | 80問 | 5問 |
合格ライン | 60点/100点 | 60点/100点 |
合格するための勉強法
ここからは私が3ヶ月で合格できた時の勉強法を紹介します。
午前の部 突破法
【今後に活かすための知識習得を目的として資格取得を目指している方】
基礎知識を固める必要があります。
基礎知識を固めるために、私がオススメする参考書は
「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」です。
基礎知識を固める参考書としては、まず間違いないです。
イラストも多く、解説がとてもわかりやすいです。
(私は基本情報技術者試験に合格した今でも、仕事をする上での
バイブルとして活用しています。)
Point1. 「キタミ式イラストIT塾」を一回読み通して下さい。
※読み通すことに時間をかけないこと。一回目で必ず全て理解する必要はありません。
一通り読破したら、「基本情報 過去問道場」というサイトで過去問を解いていきます。
このサイトでは、基本情報技術者試験の過去問を「分野別」であったり、
「模擬試験形式」など様々なオプションで過去問を解くことができます。
私は上記サイトで「模擬試験形式」での出題で、ひたすら過去問を解いていましたが、
何度か解いていくうちに、「ストラテジ系」分野の正答率が悪いことに気づき、
「分野」を「ストラテジ系」に絞って過去問を解いたりしていました。
ここでポイント。
Point2. 基本情報 過去問道場「分野を指定」で各分野の過去問を解いていきましょう
Point3. 間違えた問題は「キタミ式イラストIT塾」で必ず復習
これが午後の部の対策にも繋がります。
試験が近くなってきたら、「模擬試験形式」で過去問を解いていきましょう。
午後の部もそうですが、案外時間が足りないです。
本番と似たような形式で時間を計りながら解いていきましょう。
午前の部は9割は取れます。
【とりあえず資格が取れればそれでいい という方】
ひたすら「基本情報 過去問道場」で過去問を解いていきましょう。
各問題の解説は読むようにして下さい。午後の部の対策に繋がります。
同じ問題を暗記するまで何度も解きましょう。これだけで午前の部は突破できます。
ただし、今後の知識、長期記憶にはつながらないので、オススメはしません。
午後の部 突破法
午後の部については、今後に活かすための知識習得のため資格を取ろうとしている方も、とりあえず資格が取れればそれでいい方も勉強法は同じです。
午後の部は以下のように分野別に問題があり、必須解答問題と選択解答問題と
分かれています。
各問題の配点は以下の通り。
「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発」分野については
午前の部の勉強法では補えない問題もあり、
別途参考書を購入し知識をつけることをオススメします。
上記2分野は配点も高く、満点を狙っていきたいところです。
上記2分野で満点が取れれば、合格ラインである60点中、50点を補うことができます。
満点が取れないとしても、午前の部の勉強法をしっかりとこなしていれば、
午後の部の「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発」以外は
点数を取ることができます。
前置きはここまでとして、午後の部を突破する上でのポイントを先に記載します。
Point4. 「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」は重きを置いて勉強
Point5. 「ソフトウェア開発」の学習より先に「アルゴリズム」を学習すべし
Point6. 「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」は参考書の内容を理解し、ひたすら過去問を解く。「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」以外の分野は午前の部の突破法で知識はついているため、ひたすら過去問を解く。過去問は基本情報 過去問道場で。
「データ構造及びアルゴリズム」分野は以下で紹介させていただく参考書で
私は満点を取ることができました。
「ソフトウェア開発」については過去に勉強した、使っていて慣れている言語があれば、
その言語を選択するのが、一番手っ取り早いですが、各言語を選択する上で、
以下を参考にして下さい。
言語ごとの解答難易度
- アセンブラ
- 表計算
- C言語
- Java
Pythonについては2020年春期から追加された言語のため、難易度不明。
ただし、新出言語だけあって問題は比較的、簡単であることが予想されます。
2020年春期試験はコロナで中止となったため、2020年秋期試験を受験する方は
選択する言語として大アリです。
どの言語を選ぶとしても、アルゴリズム要素は含まれてきますので、
必ず、アルゴリズムを勉強したうえで、プログラミング言語学習に入りましょう。
プログラミング環境構築難易度
- 表計算
- アセンブラ
- Python
- C言語、Java
プログラム言語を学ぶ上で、実際にプログラミングしてみることで効率的に学習ができます。「百聞は一見にしかず」なので。そこで、上記に環境構築の難易度を示しました。
表計算については、EXCELで試すことができます。アセンブラについてはIPAが用意しているシミュレータをダウンロードすれば試せます。ダウンロードはこちらから。
Python、C言語、Javaについてはソフトをパソコンにインストールする手間があります。
※実際にプログラミングしてみないと点数が取れないという訳ではありません。
オススメの言語は?
色々な事を書いてきましたが、じゃあ一体どの言語を選択すればいいのか。
個人的には表計算です。
【表計算をオススメする理由】
- 問題が他の言語と比較して簡単
- 参考書が豊富
- Excelの関数をある程度理解していれば感覚的に解ける問題もある
表計算を学習する上でオススメの参考書を掲載しておきます。
今ままでに学習した経験があったので私が実際に選択したのはC言語でしたが、満点を取ることができませんでした。
試験終了後、表計算も解いてみましたが満点でした。。。
今思えば、表計算を選択しておけばもっと高得点を狙うことができたと。
一応、参考までにC言語を勉強した(復習した?)参考書も載せておきます。
おわりに
今まで記載したポイントをまとめます。
【午前の部のポイント】
Point1. 「キタミ式イラストIT塾」を一回読み通して下さい。
Point2. 基本情報 過去問道場「分野を指定」で各分野の過去問を解いていきましょう
Point3. 間違えた問題は「キタミ式イラストIT塾」で必ず復習
【午後の部のポイント】
Point4. 「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」は重きを置いて勉強
Point5. 「ソフトウェア開発」の学習より先に「アルゴリズム」を学習すべし
Point6. 「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」は参考書の内容を理解し、ひたすら過去問を解く。「アルゴリズム」と「ソフトウェア開発」以外の分野は午前の部の突破法で知識はついているため、ひたすら過去問を解く。過去問は基本情報 過去問道場で。
上記ポイントを抑えれば、3ヶ月で資格取得することができます。
とはいえ、私は3ヶ月の間、何日も休日は作りましたが、1日最低1時間半は勉強していました。
自分なりにモチベーションを保ちながら勉強していきましょうね!
皆様が合格できる事を祈っております。
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